カウンセリングにおいてクライエントの相談の目的はいくつかのカテゴリに分けられますが、その一つに『自分の考え等について保証と確認を求める』というものがあります。

これはクライエントの中である程度答えは出ているが自信のない事柄について、自分以外の視点からの肯定を求めるものです。
この相談の目的が満たされることで、クライエントは自分の決断に自信を持って臨むことができるようになります。

たとえば、あなたが周りの人から
「○○について、私は△△しようか悩んでるんだけどどう思う?」

と相談された場合、あなたならどう答えますか?

もちろんそれ以前の文脈も踏まえての受け答えにはなるでしょうが、その際に注意が必要なこととして、この相談ニーズの場合「相手に問われたから自分の意見を答えた」だけでは上手くいかない場合があります。

問われて答えたそれが、クライエントの考えと合うものであればそれも肯定となりますが、もし違った場合にはクライエントにとっての否定ともなりかねないのです。

カウンセリングに関わらず、話す側と聴く側の求め答えるものの違いはよくあることです。

だからこそ、話を聴くことは難しいとも言われます。
私たちカウンセラーも、クライエントがどう考え、何を求めて相談に来ているのかを丁寧に聴いていくことで、ようやくクライエントの目的に適う対応をすることができるのです。

相談の目的は様々で、目的に合わせて対応が必要という事を踏まえて他人と関わることで、その関わり方はずいぶんと変わってきます。

他にも相談の目的として挙げられているものはいくつかありますので、また別の機会にご紹介したいと思います。
 

今の時期は週末になるとどこかしらでお祭や花火大会を催していますね。

なかなか現地に行って楽しむ機会は得られずにいますが、先日は遠くから花火を楽しむことができました。

しかも、一度に二カ所の花火をです。
たまたまその日の夜に花火の音がしていることに気付き、建物の外に出てみたのですが、そこからは花火は見えず、じゃあもっと高い所へということで建物の上のフロアまで登ってみました。

すると、遠くにですが確かに花火が上がっているのが見えました。

きれいだなぁと思ってしばらく見ていましたが、ふと気付いて違う方角に目を凝らすと、なんとそちらでも花火が上がっているではありませんか。

どちらも遠くの花火でしたが、一度に二方向で花火が見られたという幸運で、すごーくテンションが上がりました。

今回、実は花火以外にも収穫だったのは、初めて登ったフロアからの見晴らしがとてもきれいだったこと。

用事がなければ登ることもなかったので知る機会もありませんでしたが、自分のいるフロアから上に登ると「こんな風に見えるんだ」とか「この道はあの道に続いているんだ」とか、単純に景色以外の発見と感動があって、とても新鮮な気持ちでわくわくできました。

普段と視点が少し変わるだけで、慣れ親しんだ日常にもこんなに発見があるものだと改めて感じました。

それはカウンセリングでも同じで、対話を行う中でクライエントは今までと違う視点で目標や悩みを見つめたり、気付きを起こすことがあります。

視点を変えて物事を見ることで、そこから解決の糸口が見えることもあるのです。

そんな風にいつもと違う視点で目標や悩みを見てみたいという方はぜひご相談下さい。
カウンセラーとして、私があなたをご案内させて頂きます。
 

前回の記事 でフィットネスの仕事について書きましたが、今日はカウンセラーの仕事について書きたいと思います。

私の職場の一つはカウンセリングルームです。
カウンセリングは、クライエントの話を傾聴しながら関わることで、クライエントの内的・外的世界にクライエントの望む変化を起こすための相談援助です。

このカウンセリングは、クライエントだけでなく私たちカウンセラーも受けることがあります。
カウンセラーが受けるカウンセリングを『教育分析』と言います。

教育分析はカウンセラーが自らの心と向き合い、心の調子を整えるためのもので、これを行うことにより、カウンセラー自身の問題をクライエントとの関わりの中に持ち込ませないという役割を持ちます。
また、カウンセラー自身が教育分析を受け心や行動の変化を経験することで、カウンセリングの効果を身を持って体験する(クライエントとしての経験をする)ことにも繋がります。

因みに、私が教育分析によって得たと感じている効果は
・以前よりも自分に優しくなれた
・適度に息抜きをすることができるようになった
・周りから雰囲気が柔らかくなったと言われる
・笑うのが苦手でなくなった
・人との関わりがより円滑になった
など、まだまだ挙げればキリがないくらい色々と実感しています。

カウンセリングを受けたことによって、私は以前よりも肩の力を抜いて楽に生きられるようになったと実感しています。
大げさな話ではなく、私もカウンセリングで人生が変わった人間の一人なのです。

カウンセリングの効果は、それを受けた人にしか感覚として分かりづらいものなので、文章ではなかなか伝わらないかもしれません。
確かなのは、傾聴の技術を持ったカウンセラーに話をするということは、意識・無意識の領域に何かしらの影響と変化を起こすということです。

そうして心が変化してゆくことにより、行動にも変化が訪れます。
この時に大切なことは、決してその変化はカウンセラーがクライエントに与えたものではないということです。
ヒントも答えも、全ては元々クライエントの中にあり、カウンセラーはクライエントと共にそれを見付け出す援助をする役割に過ぎないのです。

この考え方は『来談者中心療法』に由来するもので、私も大切にしています。

心が変わって自分や人生に生きやすさを感じられる。
クライエント主体の相談援助をするために、私は心を整える専門家として在り続けたいと思います。
 

人にはそれぞれ個性というものがあります。

得意なこと、苦手なこと、好きなもの、嫌いなもの、生まれ育った環境、経験してきたこと。
それらが全く同じという人は、この世界に二人といません。

にもかかわらず、人は他人と自分を比べようとしてしまうことがあります。

友人同士のグループなど、何かに属すために自分と他人には同じ部分があるのではないか、同じでなければいけないのではないかと、所属欲求を満たすため。

自他の違いを自覚し始め、自分という存在を周りに認めてもらうため、人と異なる部分を見付けて優劣や評価を求めるなど、承認欲求を満たすため。

どちらも、人間に備わっている欲求ではありますが、それに囚われ過ぎてしまうことで逆に自分というものを見失ってしまうことがあります。

カウンセリングの中でも、そうした概念に囚われて悩みとされている方もいらっしゃいます。

私たちカウンセラーは、そうしたクライエントを前にした時、受容的な関わりを大切にします。
カウンセラーは、目の前のクライエントに対し評価を下したり批判的な態度を示したりはしません。

目の前に、何か自分の個性に悩みを持ってカウンセリングに訪れた人がいる。
その事実が大切であり、クライエントの個性に良し悪しはなく、そもそもそれをカウンセラーが決めることはないからです。

クライエントの個性を尊重する場所、それがカウンセリングの場なのです。

カウンセリングの場において、個性を隠したり、否定したり、誰かと比べたりする必要はありません。
あるがまま自分らしく在るために、そのためのお手伝いをカウンセリングでは行うことができます。

私もカウンセラーとして、この世界に二人といない誰かに出会える機会を大切にお待ちしております。
 

一昔前と比べると、今は男性女性に関係なく、仕事と家庭の役割を両立する人が増えています。

仕事は男性の役割、家事や子育ては女性の役割、と言われていた時代より性差による役割分担は歩み寄りを見せ、育児や家事に積極的な男性や、家庭を持ちながら管理職に就く女性も珍しくはありません。

仕事と家庭の中で、それだけ個人が様々な役割を担うようになったわけですが、家族や周囲と協力関係を築くことにより全体としての負担は軽減されることもあるでしょう。

しかし時に、協力関係であるはずのその状態が負担になってしまう人もいます。
特に相手のため家族のためという想いの強い人は注意が必要かもしれません。

というのも、物事の優先順位において自分より他人の方が高い場合、何かあっても自分の事を置いておいて他人のためにと行動してしまいやすくなります。
相手を思いやるその気持ちは尊いものですが、それによって自分がずっと後回しにされてしまっていたとしたら、自分の「こうしたい」という気持ちは抑圧されていきます。

一度や二度ならまだしも、それがずっと続いたのなら、いつか抑圧されていたものが限界を迎え「私は(相手や家族のために)こんなにも我慢してきたのに」と、噴出したものの矛先が大切にしていたはずの相手や家族など周囲に向いてしまうかもしれないのです。

そうならないために、ちゃんと自分を優先する時間を設けてあげることも時には必要です。

例えば趣味に没頭したり、自分磨きをしたり。
そうした時間が癒しになったり、自分のために何かを成しているという達成感にもなり、自分と向き合い自身の声を聴くことがセルフカウンセリングになる場合もあります。

抑圧して膨らんでいた心をガス抜きするために。
自分自身は今何をしたいのか、心の声を聴いてみて下さい。

そうして自分の心を整えることができたのなら、自分や大切にしている人たちとの関わりは、今よりもっと心地よいものになっていくはずです。

あなたは、最近自分のための時間を過ごせていますか?