人とコミュニケーションを取る際に注意が必要なことの一つに、『解釈の違い』があります。

これは、同じ所作や言葉でもその意味するところは人によって異なるということを表します。
どういうことか、例を挙げてみましょう。

ピースサインが不和を招く?
日本では平和の象徴や写真を撮る時のポーズとしても馴染みのあるピースサインですが、このポーズが国によっては侮辱や揶揄を示すものだということをご存知でしょうか?
特にボディーランゲージは国によって解釈が異なる場合が多いため、例えば海外旅行で現地の人とコミュニケーションを図る時などでは、トラブルを防ぐためにもその国でNGな所作を予めチェックしておくことをおススメします。

度合いは人それぞれ
あなたが友人から「ちょっと困っている」と相談を受けたとします。
「ちょっと困っている」の「ちょっと」とはどの程度を指すものだと思いますか?
ちょっと、と言うくらいだから大したことないのでは、と思う方もいるかもしれません。
しかし実際は言葉と裏腹に本人は「死ぬほど」困っている場合もあるのです。

こうした明確でない度合いが語られる時、それを言葉通り解釈してしまうと上手く話がかみ合わなくなってしまうことがあります。
言葉は度合いを測れるよう数値化されて語られるものばかりではないため、こうした曖昧な度合いを持つ言葉は聴いている人の解釈で尺度化されてしまうおそれがあるのです。

人は自分の内なる世界の言葉や尺度で言葉を発します。
解釈は、自分の物差しで相手を見るということでもあると私は思っています。
そしてその物差しは人それぞれ違うため、自分の物差しでは相手の発する所作や言葉の意味するところを時には測り違えてしまうこともあるのです。

だからこそ、人とコミュニケーションを取る際には、人それぞれの解釈があるということを理解し、相手の物差しを確認しながら関わるようにすることで、よりすれ違いのない人間関係を築くことが可能になるのです。

相手と分かり合うために、相手と自分の物差しの違いを知ろうとする。
相手の世界観を尊重するためのこの確認は、カウンセリングの中でも大切に行われていることなのでした。
 

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